開業部会 業務お得情報⑭

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【外国人の入社・退社手続きで気をつけたいポイントについて】


外国人労働者の入社手続きには、日本人とは違った注意点があります。実務上、気にとめておきたい事をご紹介させて頂きます。


(1)雇用保険の資格取得・喪失と在留期限の管理

外国人労働者を雇用保険に加入させる場合には、資格取得届に本人の在留資格や在留期間等を記載する必要があります。
入社時には、本人の在留カードのコピーのご連絡を頂き、その内容を記載すれば足りますので、特に難しいことではありません。
しかし、会社がその後、その者の在留期限や在留資格の管理を怠ると、離職の手続きをするときに更新された情報が無く、書類作成に困る事があります。
①在留期間の更新がきちんとなされているか?(更新の有無・新しい在留期限の確認)
②在留資格が変更していることはないか?
リストを作るなどして、会社が責任を持って管理をするようアドバイスしてください。


※在留資格が出国準備のための「特定活動」に変更になったケース。
→この特定活動の資格では就労ができません。
何らかの事情があって在留資格の更新ができずに、出国準備のための「特定活動」になってしまうことがあります。「指定書」には、「本邦から出国するための準備のための活動及び日常的な活動(収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を除く。)」と記載されますので、その者を働かせることはできません。

※雇用保険の被保険者でない外国人労働者については「外国人雇用状況届出書」の提出を怠らないように指導してください。



(2)ローマ字氏名届について(外国人の社会保険の取得手続き)

いわゆる消えた年金問題の対策としての重複付番の防止の為に、ほとんどの外国籍の方は、資格取得時に必ず届出が義務付けられています。
ちなみに、漢字の名前を持った方は下記4種類の表記を持つことになります。


漢字の氏名(①)と それに対するフリガナ(②)
ローマ字氏名(③)と それに対するフリガナ(④)


 漢字氏名を持つ外国人の場合、年金手帳は漢字とそれに対する日本語の漢字の読み方で登録するケースが多い様です(通称も可)。
 漢字の氏名(①)とそれに対するフリガナ(②)の表記は、基礎年金番号に紐付けられますので、年金手帳を所持している方は、その表現に準じます。
 ローマ字氏名(③)は在留カード通り、それに対するフリガナ(④)については、会社が決めたフリガナで良いとのことです。例えば、名字の「洪」は「コウ」と日本では呼びますが、ローマ字は「HONG」で母国では「ホン」と読むようです。よってローマ字に対するフリガナは母国での実際の読み方を確認した方が良いでしょう。



(3)留学生の入社前の国民年金(外国人の社会保険の取得時の注意)

留学生が卒業して入社する場合、厚生年金を取得することによって、その直前の国民年金が未手続きであった期間について改めて勧奨され、相談されるケースがあります。
留学生が在学中に、国民年金の手続きを怠っているケースは少なくありません。その場合は、加入手続きをして、遡って納付をすぐにできない場合は、学生納付特例制度で2年1カ月分遡って免除申請(承認は年度ごとになります)をすることを勧めるべきでしょう。
手続きを取っていなければ、日本人にも言えることですが、4月に社会人として厚生年金に加入したとしても、万が一病気や怪我で障害を負った場合に、「未納期間」となってしまい、障害年金を受給することができません。
また、将来、永住申請を希望する場合など、年金の納付実績は非常に重要な要素になりますので、外国人の方には年金加入と保険料納付の重要性を説明してください。


開業部会 細川宏美 小室文菜



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