開業部会 業務お得情報⑤

【障害者トライアル雇用奨励金】

就職が困難な障害者を一定期間、試行的に雇用した事業主に受給される助成金です。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/shougai_trial.html

1. 障害者トライアル雇用とは

継続雇用する労働者として雇用することを目的に、障害者を一定の期間を定めて試行的に雇用することをいいます。
具体的に満たさなければいけない要件として主なものをご紹介します。
①障害者トライアル雇用の期間は、原則3カ月です。ただし身体障害者と知的障害者(重度障害者を除く)は1カ月または2カ月とすることができます。また精神障害者は3カ月以上12カ月以内です。
②障害者トライアル雇用の期間中の1週間の所定労働時間は20時間以上です。


2.受給要件

(1)対象労働者については、次のすべてに当てはまる者であること
  ①継続雇用を希望している者
  ②障害者トライアル雇用を希望している者
  ③就労経験のない職業に就くことを希望している者等

(2)(1)の対象労働者を次のすべての要件で雇用する事
  ①ハローワークまたは民間の職業紹介事業者等の紹介により雇用すること
  ②障害者トライアル雇用を行うこと
  ③障害者トライアル雇用の期間、雇用保険被保険者とすること

(3)「 障害者トライアル雇用等実施計画書」を提出していること
(4)「 障害者トライアル雇用等結果報告書兼障害者トライアル雇用奨励金支給申請書」を提出していること


3.受給額

対象者1人につき、月額最大4万円(最長3か月間)


4.コメント

筆者は、数年前に申請を行いました。障害者の雇用が法定を下回っていたため、複数の労働者をこの助成金を利用して雇用しました。トライアル雇用を終了し継続雇用後は、特定求職者雇用開発助成金を申請出来ます(上記は現行の概要です)。



【中小企業両立支援助成金---女性活躍加速化助成金】

 女性活躍推進法(平成28年4月1日施行)にさきがけて、女性の活躍推進に取り組む事業主を支援する助成金です。


【助成金の概要】

 女性活躍推進法に基づき、自社の女性の活躍に関する「数値目標」、「数値目標」の達成に向けた取組内容(「取組目標」)等を盛り込んだ「行動計画」を策定し、計画に沿った取組を実施して「取組目標」を達成した事業主及び、「数値目標」を達成した事業主に対して支給されます。



【助成金の種類と支給金額】

●加速化Aコース
「取組目標」を達成した中小企業事業主(※)に対して支給
支給額:30万円(1事業主1回限り)
※中小企業事業主・・・常時雇用する労働者が300人以下の事業主

●加速化Nコース
「取組目標」を達成した上で、「数値目標」を達成した事業主に対して支給
支給額:30万円(1事業主1回限り)



【支給までの流れ】

<ステップ1>
女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を策定
1.自社の女性の活躍状況を分析し、課題を見つけます。
  ①採用に占める女性比率 ②勤続年数の男女差 ③労働時間の状況 ④管理職に占める女性比率等
2.課題を見つけたら、課題を解消するための取組内容を決めます。
  ①計画期間 ②数値目標 ③取組目標 ④取組の実施時期 ⑤長時間時間労働是正など働き方の改革に向けた取組(⑤については必須内容)

<ステップ2>
策定した行動計画について、都道府県労働局への提出、労働者への周知、公表や女性の活躍に関する情報公開を行います。
ポジティブ・アクション応援サイト:http://www.positiveaction.jp/pa/

<ステップ3>
数値目標の達成に向けた取組を実施し、取組目標を達成します。

<ステップ4>
数値目標を達成し、達成状況をサイトに公表します。



【支給申請】

1.取組目標を達成 加速化Aコースの支給申請。
  目標達成期限:行動計画期間内
  支給申請期間:取組目標達成日の翌月から2カ月以内

2.数値目標を達成 加速化Nコースの支給申請。
  目標達成期限:取組目標達成日の翌日から3年以内
  支給申請期間:数値目標達成日の翌月から2カ月以内



【コメント】

・加速化Aコースは中小企業向けです。平成28年4月1日より301人以上雇用する企業は一般事業主行動計の策定が義務づけられます。努力義務の300人以下の中小企業に対しても働きかける趣旨が有り、社会保険労務士が対象とする企業の多くが当てはまる可能性があると思われます。
・企業によっての課題はそれぞれですので、まず自社の女性活躍状況を分析し、課題を見つけてください。均等室によれば、自社の課題を分析させることに重点を置いているようです。
・行動計画の様式は決まった物がないので、パンフレットを参考に、上記取組内容①~⑤を必ず盛り込んで作成するようにとのことです。
・加速化Aコースは「数値目標」の達成を問わず申請可能であり、複数の目標がある場合、どれか1つ実施した時点で申請可能です。

※両立支援等助成金支給要領(女性活躍加速化助成金) 詳細
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/joseikin-kasokuka-youryou.sinnseisho.pdf



開業部会 小室文菜 細川宏美

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